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伝統的な建造物が立ち並ぶ「花沢の里」は散歩するのにぴったりな山村集落!

こんにちは!やいだら通信の松井ひろたかです。

皆さんは、日本坂トンネルの近くにある山村集落、花沢の里をご存知でしょうか?

江戸時代から東海道と同様に重要な街道として知られた道で、伝統的な建造物が立ち並ぶ風光明美な集落としても知られています。

そんな花沢の里は一体どんな場所なのか?
今回実際に行ってきましたので、ぜひ訪れる時の参考にしてみてください。

花沢の里のアクセス

花沢の里は、国道150号線の日本坂トンネルの横の道を奥に進んだ所にあります。

もし公共交通機関を利用する場合、JR焼津駅南口から自主運行バス「さつき」または「ゆりかもめ」で高草山石脇入口バス停、もしくは東名バスの東名日本坂バス停からアクセス可能です。

ただいずれもバス停から徒歩約30分かかりますので、スムーズに行くなら車、またはタクシーの利用をおすすめします。
車での所要時間は、JR焼津駅から約13分、東名焼津ICからなら約10分です。

花沢の里の駐車場

花沢の里を訪れる人のための駐車場は、全部で2ヵ所あります。
1つは、上の写真にあるY字路の真ん中にある駐車場です。

花沢の里から歩いて10分くらいの所にありますので、あまり長く歩かずに花沢の里に到着したいなら、こちらの駐車場を利用しましょう。

もう一つは、上記の駐車場から歩いて5分ほど行った所にある駐車場です。
広くて駐車しやすいですが、花沢の里まで歩いて15分ほどかかります。

なお集落内は、観光のための車の出入りは禁止されていますので、必ず車は上記の駐車場に止めてから見学しましょう。

花沢の里の歴史

日本坂トンネルの近くにある花沢の里は、古代の東海道とも言われていて、現在の東海道が整備される前は現在の焼津市と静岡市を繋ぐ上での重要な道でした。
やがて現在の東海道が整備され西側に移動しましたが、その後もこの道は人や物の往来が盛んに行われる重要な場所とされたのです。

明治時代以降は、この場所でミカンやお茶の栽培や、養蚕が盛んに行われるようになるなど、焼津市有数の農業地区として知られるようになりました。
現在でもミカン栽培などは行われていて、板張りの家にはそれらの農場を管理する農家の方が暮らしています。

花沢の里 住宅の秘密

花沢の里は、南北約800m、東西約240mに及ぶ農業集落、古き時代にタイムスリップしたかのような古い住宅が立ち並んでいます。

建物は全て板張りの建物が連なるように立ち並んでいて、周辺の自然環境と合わせて独特な雰囲気を醸し出している集落です。

住宅は傾斜地に位置していることから、家の下に石垣を積み重ねて造成しています。

現在のような家になったのは、明治時代にミカンやお茶栽培が盛んに行われるようになってからで、ミカンの貯蔵などのために増改築がされたことで、2つの棟の建物の2階部分を繋ぎ合わせた「長屋門」など、独特の様式が形成されていったのです。

ちなみに建物に黒い色が多いのは、黒いコールタールが木造の腐食を防ぐということから、昭和の初め頃にそれまでの白木中心の家から現在の黒の住宅が中心となりました。

江戸時代の雰囲気をそのまま残しているこちらの風景は、2014年に国の重要伝統的建造物群保存地域に指定されています。

花沢の里周辺の農業の中心は柑橘系の果物やお茶が有名ですが、中でも甘夏は高い評価を得ています。
農家の前では、収穫された甘夏やみかんが無人販売されていました。

料金は、かごの右側にある料金箱に料金を入れればOKです。

花沢の里 ビジターセンター

花沢の里には、道の真ん中にビジターセンターがあります。
空き家だった建物を改修した建物で、トイレやWi-Fiも完備されていて休憩に最適です。

休憩室はこのような感じで、木の温もりが美しく休憩するには最適の場所です。

壁には、花沢の里の歴史や保存地区の建物の特徴などの解説文や、昔の写真が紹介されていました。

ビジターセンターは、

  • 江戸時代に建てられた畳敷の主屋
  • 大正時代に建てられた附属屋(ミカンの貯蔵倉庫)
  • 明治時代に建てられた展示棟

と3つの建造物に分かれています。

畳敷の主屋は月曜日と火曜日を除く日は無料で開放されています。
畳の上にゆっくりと腰掛けてみれば、山村集落の趣きを体感できますので、ぜひ堪能してみて下さい。

花沢の里 カントリーオープン

花沢の里の道の奥の方にあるのが、こちらのカントリーオープンというカフェです。

駐車場から徒歩10分くらい行ったところにあるこちらのカフェは、花沢の里の伝統集落を改築したもので、テラス席からゆっくり自然や川のせせらぎを聞きながらコーヒなどを満喫できます。

メニューはこちらです。
コーヒーは400円で、ケーキは200円とかなりリーズナブルな料金設定でした。

店頭には、手作りケーキの無人販売がされていました。

シンプルなシフォンケーキと、花沢の里で取れたあまなつを使用したケーキや、あまなつとレモン酢を使用したタルトが販売されています。

料金はケーキの入った箱の前に小さな木箱がありますので、そこにお金を入れましょう。

こうして今回購入したのが、こちらのシフォンケーキ(100円)です。
小さいサイズですが、柔らかくて甘みがたっぷり詰まったケーキでした。

花沢の里を散策して疲れた時に食べるのがおすすめで、糖分が身体に染み込んで疲れが一気に取れます。
カフェでゆっくりする時間がない方は、ぜひこちらのケーキを食べていきましょう。

花沢の里 高草山登山口

花沢の里は、焼津市と藤枝市の間にある標高501mの高草山の登山ルートの入口にあります。
高草山は、焼津市民の間では気軽に登山ができる山として知られていて、週末になるとリュックを抱えた多くの登山客が集う場所です。

近隣の小中学校の遠足でも利用されるくらい簡単に登れる山ですので、時間に余裕があったらぜひ足を運んでみてください。

花沢の里の概要

住所静岡県焼津市花沢1
電話054-626-2155
ビジターセンター営業時間9:00〜16:00
ビジターセンター休業日月曜日(祝日は営業で翌日休業)
焼津市観光協会サイトhttps://www.yaizu.gr.jp/spot/1406

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松井 ひろたか

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静岡市葵区在住の松井ひろたかです。
以前住んでいて愛着の湧いている焼津市の魅力溢れる部分を、全力で紹介して参ります!

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