こんにちは!やいだら通信の松井ひろたかです。
皆さんは、明治時代に活躍した文豪の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をご存知でしょうか?
2025年秋に放送された、NHK連続テレビ小説『ばけばけ』のモデルとしても注目を集めている人物です。
実は小泉八雲は、避暑地として焼津市を何度か訪れたことがあり、焼津市をこよなく愛した人物として知られています。
そんな小泉八雲と焼津の深い関わりを学べるのが、今回紹介する焼津小泉八雲記念館です。
今回の記事では、焼津小泉八雲記念館の見どころや展示物を紹介します。
小泉八雲記念館 交通アクセス
小泉八雲記念館は、焼津市文化会館と焼津市立焼津図書館と同じ敷地です。
焼津駅南口から約1.5kmの場所にあり、徒歩約15分で到着します。

公共交通機関も利用可能で、JR焼津駅南口4番バス乗り場から焼津市自主運行線「さつき」に乗車します。
約5分で「文化センター前」バス停に到着するので、そこで下車しましょう。

文化センター前バス停は、小泉八雲記念館の目と鼻の先にあるので、大変便利です。

記念館の専用駐車場は、焼津市文化会館の向かい側です。
約200台収容可能ですが、文化会館でイベントがある時は混雑が予想されます。
ここに駐車できない場合は、隣の第2、第3駐車場を利用しましょう。
小泉八雲とはどんな人物?

小泉八雲は、明治時代中期に「怪談」をはじめとした数多くの作品を残した小説家です。
本名はパトリック・ラフカディオ・ハーンで、1850年にアイルランド人の父とギリシャ人の母との間にギリシャで生まれました。
幼少期をイギリスで過ごし、アメリカでのジャーナリスト活動を経て、1890年に来日します。
来日後は島根県松江市で英語教師を務め、小泉セツと結婚し三男一女を設けます。
熊本での教師生活や、神戸で新聞記者として働いた後に日本に帰化し、小泉八雲と改名しました。
晩年は東京に渡り、東京帝国大学(現:東京大学)で教授を務めながら、日本の文化を世界に紹介する本を幅広く執筆しました。
2025年秋にはNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の題材にもなり、近年再び注目を集めています。
小泉八雲と焼津の関係
小泉八雲は、1897年から亡くなる1904年までの間に、計6回にわたって焼津を訪れました。
焼津の美しい海と素朴な人柄に深く惚れ込んだ八雲は、魚屋を営む山口乙吉の家に身を寄せ、「乙吉だるま」や「焼津にて」などの名作を執筆しました。
現在も焼津市内には、八雲ゆかりの地が数多く残されています。
滞在中は焼津神社や小川の熊野神社を散歩したり、浜当目や和田浜の海岸で海水浴を楽しんだりしていたといいます。
八雲にとって焼津の街は、心から安らげる最高の避暑地であり、創作のインスピレーションを与えてくれる癒やしの場だったのです。

かつて山口乙吉の自宅があった場所には、現在「小泉八雲滞在の家跡」として石碑が建てられています。
この家跡に面した通りはもともと「浜通り」と呼ばれていましたが、八雲との深い縁にちなんで、現在は「八雲通り」と命名され親しまれています。
小泉八雲記念館 入場料
小泉八雲記念館の入場料は、全て無料です。
企画展も不定期で開催されますが、それらも全て無料で鑑賞できます。

記念館は、隣接する焼津市立図書館とこちらの通路でつながっています。
そのため、雨でも濡れずに図書館からアクセスが可能です。
小泉八雲記念館 営業時間

小泉八雲記念館の営業時間と休館日は、以下のとおりです。
| 住所 | 静岡県焼津市三ケ名1550 |
| 電話 | 054-620-0022 |
| 営業時間 | 9:00〜17:00 |
| 休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日休館) 年末年始(12月29日〜1月3日) |
この他、展示物の変更などで休館日が設けられることもあります。
小泉八雲記念館 展示室

ここからは、焼津小泉八雲記念館の展示室を紹介します。
展示室の入場は無料で、開館時間内であればいつでも入場が可能です。
記念館に足を運んでみたいと考えている方は、ぜひこちらを参考にしてください。
通路ギャラリー

最初に紹介するのは、通路ギャラリーです。
ここでは、小泉八雲の家族や、八雲にゆかりのある人物について、貴重な写真や資料とともに紹介されています。
展示では、小泉八雲の誕生から少年時代、そして日本に来日するきっかけまでが、わかりやすく解説されていました。
解説文の下には、八雲が日本文化についてまとめた「日本ー 一つの解明」の英語書なども展示されています。

小泉八雲記念館には、直筆の手紙が多く展示されています。
中でも上記の手紙は、妻のセツが八雲に宛てて書いた直筆の手紙です。

他にも通路ギャラリーには、八雲とセツの間に生まれた3人の子供に関する展示もあります。
子どもが祖母に宛てて書いた直筆の手紙も展示されており、いずれも非常に良い状態で保存されていました。

この他に、八雲の日本においてお世話になった人物として、山口乙吉と西田千太郎も紹介されています。
山口乙吉は、焼津の浜通りで魚屋を営んでいた人物で、焼津を訪れた八雲を自宅の2階に住まわせました。
一方、西田千太郎は明治時代に松江の高校で英語教師をしており、赴任してきた八雲を通訳などで公私にわたり支えました。
なお、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」では、西田千太郎をモデルにした役が「錦織友一」という名前で登場し、吉沢亮さんが演じています。
ビジュアルコーナー

こちらのビジュアルコーナーでは、小泉八雲の生涯や人物像、焼津との関わりを紹介した映像を鑑賞できます。
八雲がどんな人物であったのかに加え、避暑地として滞在した焼津でのエピソードなども紹介されています。
展示物を見る前に、まずはこの映像をじっくり見てみるのがおすすめです。
ブラウジングコーナー

入口を入ってすぐのブラウジングコーナーでは、さまざまな特別展示が行われています。
訪れた日は、まだ「ばけばけ」のドラマが放送中であったため、出演者の等身大パネルが設置されていました。

記念館の受付では、小泉八雲記念館オリジナルグッズが販売されています。
八雲にちなんだ妖怪モチーフの手拭いやファイル、絵はがきなどが並び、お土産にぴったりです。
また、自家焙煎珈琲を販売するめぐみ珈琲ラボとコラボした、妖怪珈琲や鰹節珈琲もこちらで購入可能です。
展示室

次に紹介するのは、八雲ゆかりの品々が展示されている展示室です。
ここでは、小泉八雲が焼津滞在時に使用していた遺品や、当時の焼津の様子を写した写真などを見ることができます。

中でも、八雲が滞在していた明治初期の焼津を記録した貴重な写真は見どころの一つです。
また、焼津滞在中に八雲が家族へ送った直筆の手紙も展示されています。

展示されている妻・セツ宛の手紙からは、八雲の家族に対する深い愛情が伝わってきました。
手紙はすべてカタカナで書かれていますが、漢字やひらがなを交えて読みやすくした文章も添えられています。
このほかにも、八雲が愛用していたキセルなどの遺品や、焼津で実際に滞在していた部屋の再現展示も見どころです。
さらに、焼津でお世話になった山口乙吉に関する展示もあります。
八雲は乙吉を「神様のような人」と慕い、その思いを随筆『乙吉だるま』として書き残しました。
「乙吉だるま」は、藤枝市の伝統工芸品である「藤枝だるま」を指し、特徴的な八の字ヒゲが印象的です。
八雲は焼津でこのだるまに深い親しみを抱いていたことから、記念館でも展示されています。
閲覧室

展示室の向かい側には閲覧室があり、ベンチに座って休憩したり、読書を楽しんだりできます。
日当たりも良く、落ち着いて過ごせるため、読書にはぴったりの空間です。

こちらの本棚には、小泉八雲の作品をはじめ、八雲に関するさまざまな文献が揃っています。
左側の本棚は、八雲について研究した作家たちの書籍が多数置かれています。
中央の本棚では研究文献のほか、焼津市や松江市で発行された関連資料、子ども向けに編集された怪談本などを読むことができます。
八雲の世界観をより深く知りたい方は、ぜひ手に取って読んでみてください。
まとめ

今回の記事では、焼津市にある「小泉八雲記念館」の見どころや展示物を紹介しました。
小規模な博物館ですが、入場無料で八雲とその家族にまつわる貴重な展示品を鑑賞できるのが大きな魅力です。
展示室には、八雲と焼津の深い絆や市内のゆかりの地も紹介されており、無料なのが信じられないほどの満足感があります。
近年は、NHK朝ドラ「ばけばけ」で注目を集めたことで、県外からも多くの観光客が押し寄せるようになりました。
小泉八雲の文学や生涯が気になったら、ぜひ気軽に足を運んでみてください。




















