こんにちは。野口です。
「焼津市内の神社と言えば?」という質問に真っ先に挙げられるであろう焼津神社ですが、その歴史や由緒はご存知でしょうか?
1600年以上もの歴史をもつ焼津神社は、焼津市の歴史においても非常に重要です。
焼津神社の歴史を知ることで、焼津の町をより深く知り、より魅力を感じることができますのでぜひ足を運んでみてください。
焼津神社のアクセス方法・行き方
車でのアクセス
東名高速道路「焼津IC」から約10分です。
JR焼津駅方面からいちょう通りを南下し、「さんご寿司」の先を右折。無料駐車場があります。
バスでのアクセス
JR焼津駅前から、焼津大島(しずてつジャストライン)「焼津市立病院前 / 大島新田方面行き」に乗車後、「JA焼津支店バス停」で下車、徒歩約2分。
バスの本数は多くありません。あらかじめ時刻表でご確認ください。
徒歩でのアクセス
JR焼津駅から徒歩約15分です。焼津駅方面からいちょう通りを南下し、「さんご寿司」の先を右折。
焼津神社の歴史と由緒
焼津神社は1600年以上前に創建されたと言われています。
神社は日本武尊の賢さ、勇気、優しさを称えるために建てられ、焼津の守護神として崇められてきました。
焼津神社周辺では宮之腰遺跡という1600年前の遺跡が発見されており、古代の祭祀用具や人々の生活の痕跡から、その時代からここに神社が存在していたことがわかります。
室町時代には今川氏がこの地域を治めており、「入江荘(いりえのしょう)」と呼ばれていました。
この地名に由来して「入江大明神」とも呼ばれてた歴史もあり、境内にある江戸時代の灯籠には「入江大明神広前」という文字が刻まれています。
焼津神社は今川氏や徳川家などの武家の信仰があり、また焼津地域の人々や漁業関係者にとっては心の支えとして崇められ、その信仰は現代にまで受け継がれています。
焼津神社の御祭神とご利益
御祭神
御祭神 | 日本武尊(やまとたける) |
---|---|
相殿神 | 吉備武彦命(きびのたけひこのみこと)大伴武日連命(おおとものたけひむらじのみこと)七束脛命(ななつかはぎのみこと) |
焼津神社は日本武尊の東征伝説に関わる由緒のある神社です。
東征の功績を敬い、歴史を伝える神社とされ、相殿神の3柱は日本武尊の東征の従者とされ祀られています。
ご利益
安全祈願 | 海上安全交通安全・車祓 |
開運 | 開運心願成就 |
家族・暮らし | 安産祈願家内安全学業成就・合格祈願 |
健康 | 身体健全病気平癒 |
仕事・商売 | 漁業振興・大漁満足社業安全商売繁昌・商売繁盛生業繁栄 |
人間関係・恋愛 | |
厄除け | 八方塞除・方位除厄除 |
その他 |
御祭神、日本武尊の知恵と勇気、妃の弟橘姫命(おとたちばなひめのみこと)を守りながら戦った優しさを称えて創建された神社です。
1600年もの間、焼津市民からの信仰を受け続ける焼津神社では、多くのご利益にあずかれます。
焼津神社の見どころ
焼津神社の見どころを順にご紹介します。
本殿
【instagram:https://www.instagram.com/p/CQnHtlNsHic/?utm_source=ig_web_copy_link&igshid=MzRlODBiNWFlZA==】
現在の本殿は1603年(慶長8年)に徳川家康によって建てられたものです。
市杵島姫命社
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)という海の神様が祀られている神社です。
五社神社
- 天神社
- 天白社
- 藤之宮神社
- 王子神社
- 市神社
の神様が祀られています。
七社神社
- 浅間神社
- 竈神社
- 天王神社
- 八幡社
- 橘姫社
- 春日社
- 稲荷社
の神様が祀られています。
このうちの橘姫社に祀られている弟橘姫は日本武尊の妃です。
焼津天満宮
学問・書道の神様である菅原道真が祀られており、学業成就、合格祈願のパワースポットです。
菅原道真の歌には
東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ |
という有名な短歌があります。
九州に左遷されたときに京都の梅に向けて詠んだものですが、ここ焼津天満宮にも梅園があり、春になると梅の花が咲き乱れます。
御霊神社
- 西南戦争
- 日清戦争
- 日露戦争
- 大東亜戦争
で戦死した焼津出身の2,600柱以上の英霊が祀られています。
郷魂祠
激化する大東亜戦争で大きな打撃を受けた焼津の水産業者の中から、海を渡ってボルネオやフィリピンに第二の生産拠点を築こうと立ち上がった「皇道産業焼津践団」の殉職者300余柱が祀られています。
彼らの歌にある
朝な夕なの 富士の山 いつも遠くで 見ているぞ故郷焼津の 産土神の 苦難しのんで 今日もまた働きぬこう 勝ち抜こう |
という歌詞には考えさせられるものがありますね。
神武天皇像
【Instagram:https://www.instagram.com/p/CqmY1mxyllj/?utm_source=ig_web_copy_link&igshid=MzRlODBiNWFlZA==】
もともとは、現在の神武通り商店街の中にありましたが、移設されました。
「神武通り」の名の由来はもちろんこの「神武天皇像」が建てられたことによるものです。
日本武尊像
景行天皇の命を受け東国の平定に向かった日本武尊は、草むらにいる中、敵に四方から火をつけられてしまいます。
このとき、とっさに倭姫命から授かった天叢雲剣で草をなぎ払い、火打ち石で逆に敵に向かって火を放ち、窮地から逃れたとされています。
この伝説からこの地は「ヤキツ」と呼ばれるようになり「焼津」の地名の由来となりました。
ちなみにこのとき草をなぎ払った「天叢雲剣」は後にあの「草薙の剣」と呼ばれるようになり、現在は名古屋市の熱田神宮に祀られています。
社務所・参集殿
2020年(令和2年)に建て替えられました。
社務所受付には焼津神社で所蔵されている刀剣17振りのうち、3振りがローテーションで展示されています。
焼津神社の御朱印
【Instagram:https://www.instagram.com/p/CttwVUSvR3W/?utm_source=ig_web_copy_link&igshid=MzRlODBiNWFlZA==】
御朱印は社務所受付でいただけます。
また、オリジナルの御朱印帳も3種類あります。
まとめ:焼津神社で焼津の歴史を感じよう
今回は焼津でもっとも歴史の長い歴史のある焼津神社をご紹介しました。
御祭神の日本武尊が、妃の弟橘姫命を燃えさかる炎から守って戦った伝説の残る地で、焼津という町の歴史に触れてみてはいかがでしょうか?
駅からのアクセスもよく、周辺には子連れでも出かけやすいグルメスポットも海も観光スポットもあるのでおすすめです。
焼津神社の概要
名称・読み方 | 焼津神社(やいづじんじゃ) |
電話番号 | 054-628-2444 |
住所 | 〒425-0026静岡県焼津市焼津2-7-2 |
駐車場 | あり(無料) |
御朱印 | あり |
参拝可能時間 | 終日解放 |
社務所受付時間 | 8:30 ~ 16:45 |
拝観料 | 無料 |
Webサイト | https://yaizujinja.or.jp/ |
SNS | https://www.instagram.com/yaizujinja/ |