
焼津市民や観光客に親しまれてきた「焼津さかなセンター」に、焼津漁港エリアへの移転計画が進んでいることがわかりました。施設整備を共に進めるパートナー企業として大和リース(大阪市)が選定され、2028年の開業を目標に詳細な計画づくりが進められています。
なぜ移転を検討しているのか?
焼津さかなセンターは1985年に開業し、2025年で開業40周年を迎えました。東名高速・焼津インターチェンジのすぐ横という立地から、最盛期の1993年ごろには年間およそ250万人が来場する人気観光施設として親しまれてきました。
しかし近年は施設の老朽化が進み、団体バス旅行者の減少などで来場者数は最盛期の半分ほどにとどまっているのが現状です。空調設備の効きが悪く、夏場は仮設の扇風機で対応するなど、抜本的な対策が難しい状況が続いていました。空き店舗の増加も課題となっており、こうした状況を打開するための一手として、移転リニューアル計画が浮上しました。
移転候補地は焼津漁港エリアの市有地

移転先として検討されているのは、焼津市鰯ケ島にある焼津漁港区域内の市有地。健康増進施設「アクアスやいづ」や親水広場「ふぃしゅーな」のすぐそばに位置し、最大3.4ヘクタールの広大な土地が活用できる見込みです。
この候補地は駿河湾と富士山を一緒に望める絶好のロケーション。地域資源を活用してにぎわい創出を図る国の「海業(うみぎょう)」モデル地区にも指定されているエリアです。焼津漁港のすぐそばという立地は、「焼津イコールさかな」というイメージを一層強められる場所として期待されています。
パートナー企業「大和リース」とは
焼津水産振興センター(運営会社)は2025年11月に事業パートナーの公募を開始し、2026年1月下旬に大和リース(大阪市)を選定しました。
大和リースは、藤枝市の複合商業施設「BiVi藤枝」の運営なども手がける企業。藤枝エリアでの実績があることから、地元事情への理解も期待されるパートナーです。県外では神奈川県茅ケ崎市の道の駅事業にも携わっています。
開業目標は2028年
| 現在の所在地 | 焼津市八楠4-13-7(東名焼津IC付近) |
| 移転候補地 | 焼津市鰯ケ島(焼津漁港エリア・市有地) |
| 候補地の面積 | 最大3.4ヘクタール |
| パートナー企業 | 大和リース(大阪市) |
| 開業目標 | 2028年 |
運営する焼津水産振興センターと大和リースは、今後コンセプトや施設規模、資金面などの詳細を詰めていく方針です。なお、現時点では移転が正式に決定したわけではなく、今後の計画策定の進み方次第で内容が変わる可能性もあります。
出店者からはさまざまな声も
移転計画について、現在センターに出店している店舗の中には立地面でのメリットを重視する声もあります。「焼津インターに近い今の場所がいい」「リニューアルというより耐震補強などをしてこのまま継続したい」といった意見が出ているといいます。
焼津水産振興センターの中澤正人社長は、現在出店している店舗に丁寧に状況を説明しながら、今後の計画を進めていく考えを示しています。
焼津の新たな観光拠点になるか
焼津さかなセンターは、新鮮な魚介類や加工品を求めて県内外から多くの人が訪れる、焼津を代表する観光スポットです。今回の移転計画が実現すれば、富士山と駿河湾を望む新たなロケーションで、買い物だけでなく体験や食事も楽しめる施設へと進化することが期待されています。
今後、コンセプトや具体的な施設計画が固まり次第、続報をお伝えします。




















